シブヤで打ち合わせ。ここんところ、増えてきた動画の仕事。実は、イマイチ自信がないのです。

 ウェブのデザインは、それなりにアレンジを入れたり、一工夫できるようになったのだけど、動画の仕事はまだまだ引き出しが少ない…。

 動画が作れると、ウェブの仕事にも幅が出てるし、ホームページの案件はそんなに多くはないので、やっていたほうがいい、と分かっているものの、なんとなく毎回ヒヤヒヤしながらやっている。そのせいで、余計にプレッシャーなのか。冒険できないのか。うーむ…と、ちょっと悩んでマス。

 世田谷美術館の展示が、日曜日までなので、時間はないけど足を運んでみる。 平日なのに思ったよりもたくさんの人がいて、ちょうど土方久功の「おによりつよい おれまーい」が流れていた。おじさんが、じーっと見ていた。少し首が痛くなる高さなのに、終わるまで見てた。

 自分の作ったモノがこんな大きいところで流される、なんて機会はなかなかない。そして、その映像を見てる人に触れる機会は、もっとない。

 それで何かハッと気付くことがあったわけではないんだけど…、なんとなく考えながら、寒い中帰ってきた。

 ちょうど「高泉淳子の仕事録」という本を読んでいる途中で、舞台女優かジャズシンガーか、って、どちらかも選べず揺れる高泉さんの心情を、活字で追っていると、またいろいろ考えちゃった。

 まだ結論のようなものは出ないけど、届けたい人が見えている、というのは自分のクリエイティブにとってすごく重要な要素で、ブログを何の損得もなくて続けられるのはそのためだと思う。競馬ソフトの仕事は、やっぱりお客さんが見えるのが面白かったな。
 でも、ウェブの仕事は、届けたい人は全然見えないのに、わりと楽しいのはなぜだろう? 動画はどのへんに落ち着くのか、まだ分かんない。でもとりあえずやっていこうか。もう少しやってみたら、見えるものもあるのかもしれないし。

 今までやってきた仕事で、二度と頼まれなかったものもあるので(たぶんチカラ不足のため)、何度か頼まれているということは、いちおう形にはなっているのだろう…と思って。

 そういうわけで、なんとなく、小さな分かれ道にいるような感じもする、このごろであります。とりあえず、動画を作るにはメモリが足りないので、Y氏に1GB増設してもらう。