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午後から、そそくさと東京宝塚劇場へ(1カ月ぶり)。まだ、先月観た星組の感想アップしてないんですが、忘れないうちに、本日の雪組の感想を。

「凱旋門」



舞台は、第二次世界大戦時のパリ。みんなくすんだ服を着て、なんとなく重い雰囲気の演目。そして、フランス映画っぽい、ちょっと不条理なのになんとなく進んでいく話。(こういう雰囲気、嫌いではない)

主演は専科の轟さん。この方…、私、高校生のとき見た…。バイト代を握りしめ、船にのって見に行った、雪組の和物お芝居で、二番手だった。ある程度つとめたらやめていくのがタカラジェンヌのさだめ。なのに、この人は21世紀になっても、この舞台に立っている…?? ふしぎな気持ち。轟さん、特に演技に味わいがありますね。娘役のまあやちゃんの華やかさと、轟さんのちょっとくたびれた感じの対比が、お芝居に説得力を持たせてくれる。なんかこう、セリフが心にしみいってくるんだよね。

トップの望海さんが、豪華な脇役。うまい。歌うまい。ただ立ってるだけなのに、輝いてるよね。望海さんはどこかこう、ダシの香りというか、和風な感じがするなあと思いながら見てました。

ポリス・ダンサー(勝手に命名)が、不気味でカッコよかった。

舞台装置、オープニングから、半らせん階段みたいな舞台装置が、開いていって。景色が変わっていくというか、ああいう動きはあんまり見ないなと思いました(左右に動く、まわる、は良く見るけど)。雨の演出も効果的でした。

「Gato Bonito!!」


今日は2階下手から。このへんだと、舞台全体がよく見えます。1階席の前で観るのもステキ。でも、2階席から見た日のほうが、良く内容を覚えている気がします。

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凱旋門でちょっとしょんぼりした雰囲気と、真逆で、明るくエネルギッシュなショーでした。テーマが「猫」で、衣装がかわいくて、色っぽい。猫祭りみたいなシーンで、銀橋をたくさんの猫ちゃんが走っていって、にぎやかだったわあ〜。

白い地に、黒で刺繍、リボンしてた衣装が大変気に入りました。良く見ると首輪みたいなチョーカーしてて、やっぱり猫!

「黒猫のタンゴ」をアツく歌いあげたあと、前トップの早霧せいなさんが来ているというアドリブがあり、劇場騒然。私は二階席から見てましたが、早霧さんの姿を一目見ようと、思わず立ち上がってる人がたくさんいました。私もかろうじて、サラサラヘアーだけ見えた…! 帰りにみんなに手を振ってくれて、また盛り上がっていました。

全体的に、歌も芝居もダンスも、雪組のレベル、上がってるわーって思いました。次の「ファントム」は激戦になるね。絶対見たいもん。