IMG_1754

星組「マノン」観劇@KAAT神奈川芸術劇場。愛月ひかるさん主演、ロドリゴ。マノンは有沙瞳さん。

貴族のお坊ちゃんのロドリゴが、マノンに惚れて、落ちぶれていく…というストーリー。ロドリゴが、お金がなくなっても働かないし、なんなら賭博をして全財産すって、あげくのはてには詐欺で逮捕される。お金がなかったら働くって言う発想は、この時代の貴族にはなかったんだろうな〜。マノンのお兄ちゃんがお金をたかりにきたり、召使が金目のものを持って逃げたり、いろいろひどい。「お金がないの…!」というセリフを、宝塚でこんなに聞いたのははじめてかも。

ーというように、ストーリーはひどいんだけど、ロドリゴのマノンへの愛はとにかくひたむきで、変わらずまっすぐ。マノンは、どうなんだろう、けっこうほかの男になびいたりしてたから、ほんとに相思相愛だったとは思えなかったんですよね。タイトルは、「マノン(に振り回された男の人生)」って感じかな。それでも、ときどき、ぐっとくる演技があり、ふたりの姿にも切なさがグイグイくるものがあった。刹那でも、そこに愛はあったと感じられるような。そこがマノンの魅力というか、不思議なところでした。

今回は、横浜の公演だし、行くかどうか相当迷ったんだけど(実際この日は、東京のコロナ感染数は最大を記録した)、やっぱり愛ちゃんが観たいと思って行きました。で、行って良かったです。愛ちゃん主演の姿を観たい、という人がたくさん来てた。客席の拍手、熱かったなあ。ここから、どう活躍するだろうか。
IMG_1753

(1階席一番後ろの、はじっこの席だったのだけど、少なくとも1階席はほぼ満員でした。)

大劇場公演と違って人数が少ないので、星組の若い子もじっくり見られて良かったです。マノンのお兄ちゃん役のひと、歌もうまいしビジュアルも良くて、先が楽しみだなと思った。