多感な時期に好きだったものを、中年になった今、ちゃんと見直すのってちょっと怖い気持ちになるときがある。この気持ち、なんだろうな。ちびまる子ちゃんやユーミンとかは、すごく好きだったけどもう見なくて(聞かなくて)いいよっていう気持ちがある…でもTMネットワークは今聴いてもいいなあって思うし、ME AND MY GIRL(初めて聴いた?宝塚の演目)も大好きだし、ニコリっていうパズル雑誌も相変わらず読んでるし、うまく説明できない。

さくらももこ展

そう思いつつも、横浜そごうの「さくらももこ展」に行ってきました。行って良かったです。

さくら先生は、50代で亡くなって、すごく早いと呆然とした…。本当に惜しい気持ちです。もう5年たつんだね。

ちびまる子ちゃんとエッセイ本が好きだった。ラジオ(オールナイトニッポン)の録音は今も手元にあります。ただ、神のちからっ子とかコジコジくらいから、シュールな路線になってきて、だんだん読まなくなったんだよね。だから、新聞で4コマの連載をしてたのも知らなくて、この展覧会で初めて知りました。なので、すごく好きだった時期もあったけど、そうでない時期もあって、「私はファンです」と言えるかどうかは微妙な感じです。

まあそれはさておき、ちびまる子ちゃんの原画を見られたのがすごく良かった。21世紀に入った原稿は、やっぱりデジタルなのかな、写植じゃなかったです。特に初期連載時の扉絵がきれい。金色や蛍光色など、印刷には載ってない色や、微妙なグラデーションが良く見えました。あと、仲間うちのお遊びみたいなグッズを、本気で作ったものがたくさんあって面白かった。

2か所だけ撮影OKなとこがあったので。(2か所目は撮らなかった)
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展示のやり方がかなり工夫されていて、シュール路線の漫画のときは、額縁が「段ボール」。次に、コジコジの部屋へ行くと「超豪華な」額縁に。1回戻って、額縁だけもう1周見た(笑)。最後のあたりに置いてあった、さくら先生が絵を描いたチェンバロもかわいくて、かわいくて、良かったなあ。

展示はコズフィッシュさんだったかな??何かでチラッと見た気がするけど、特にググらないのであいまいな情報ですよ。

お昼を食べエアキャビンに乗り、楽しい横浜へのおでかけでした。

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何かの作品を通して、誰かの心に触れられたという気持ちになることがある。それは自分の傲慢かもしれないし、単なる思い込みかもしれない。でもそういうハッとしたようなことを大事にしていきたいと思う。「こころの穴ががらんと空き、めうちきりんにいたむのだ」(草野心平)