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宝塚歌劇団星組の「BIG FISH」を見てきました。気合入れてチケット取ったので、2回行けた。1回目は2階席から、今日は1階の4列目。近い近い近い…!

愛と真実、家族についてのお話なのですが、自分の経験に重ねて見られるので、いろいろと考えてしまい、思いがあふれてしまう物語です。
まあたとえば「エリザベート」を見ても、王家に嫁ぐことなんて、まず無いからねえ。

ビッグフィッシュは自分の人生に起こりうることがいろんな場面にあるから、ついつい重ねてしまう。だから、見る人によって違う物語になるかもしれない。

私は日生劇場版BigFishも見ているのだけど、そこから7年くらい経って観るとぜんぜん違うお話のように感じた。そのあいだに、父が亡くなったということも影響があるかも。人生のステージで感じるところが変わってくる、不思議なお話だ。

言葉にするのが難しい人生のいろんな感覚がたくさん切り取られている。親になるときの特別な気持ち、人生の大切な出来事で時が止まるような感じ、どんどん人を好きになっていくときの何かがしみ込んでいくような時間。

ブロードウェイ版のミュージカルを元にしたのもあって、セリフのやりとりがアメリカっぽい。
音楽も耳に残る、なつかしい印象のメロディが多い。

美しい舞台装置と、考え抜かれた場面転換、舞台全体の一体感がすごい。水の表現や川のシーンが印象的だった。そして、どのシーンでも、舞台に立っている人すべてが生き生きしてる。

主役、エドワードを演じる礼真琴さんは、少年、青年、ミドルエイジのエドワードを演じ分ける。これがなんだかすごい。おじさんが、舞台の上で野球帽をかぶって振り向くと、もう少年になっている! 歌、ダンスももちろん素晴らしいのだけど、これまで見た礼さんの舞台で、いちばん芝居を堪能した。あと、魚を釣るシーンでのダンスが素敵だった。

ざっくりしたストーリー。エドワードは息子ウィル(極美真)にホラ混じりの話をする。人魚、巨人、魔女、サーカスの人々が、エドワードのお話をますます嘘くさく彩っている。ウィルは、どこまで本当の話なんだと疑う。ウィルはちょうど、結婚をして親になる人生のステージ。

ところどころ話がものすごくデフォルメされていて、嘘か本当か、そんなことどうでもいいかなって思う。人にはいろいろな面があって、息子の心の中にある父の姿は、息子にとってはひとつの真実なのかもしれない。

ウィルは「本当の父の姿」を求めてあがいたけど、それは「ウィルの中にあった」のかも。

気になった楽曲をいくつか。

ドラゴンの歌(原曲はFight the Doragons<ドラゴンと戦え>)
ドラゴンとはなんだろう、人生で立ち向かうべきもの、困難なのかな。ほかの曲にも何度か「ドラゴン」という歌詞があった。

Be the Hero 父の歌を息子が歌うところは、エドワードのくれたものをビルが受け取って次の世代に渡す。血がつながってなくても人々に語り継がれて、その人の何かは生き続けるんだなと思った。

あんまりストーリーには関係ないかもだけど、ゾンビみたいに登場した人たちが、満面の笑みで「首吊りの刑にしろーっ」て歌い踊るシーンが好き(原曲はShowdown<対決>)。

エドワードの人生に寄り添うサンドラの存在、信じて寄り添う『屋根はいらない』。小桜ほのかちゃんの、演技を乗せた歌はいつもすごいなと思います。それと、さきっぽちゃんの演技と歌も良かった。味のある役でした。九州ジェンヌだから応援してる!

この作品は、著作権の都合でブルーレイの発売も配信もないらしい。大変残念。(今日、テレビカメラっぽいの見かけたけど…照明なのかな…)でもル・サンク(台本が載る)は出るらしいので、買おうっと思います。